今日は、副腎疲労とビタミンCについての話題です。

 

先日、アメリカの臨床栄養学のジャーナルに、ホルモンによってコントロールされるビタミンCの内容が発表されていました。そこにはストレスによってアドレナリンというホルモンが分泌され、副腎からホルモン(コルチゾール)が出されることによって、ビタミンCが副腎の静脈に分泌されるとあります。

副腎がストレスにより、コルチゾールを過剰に分泌していると、体内のビタミンCも多く消費されています。実は強力な抗酸化ビタミンであるビタミンCが、コルチゾールの過剰分泌で身体が酸化するのを防いでくれるのです。
たしかに、ビタミンCは副腎の代謝機能には不可欠のビタミンです。実際、副腎疲労の状態になってコルチゾールの生産と分泌能力が低下している人にはビタミンCの欠乏状態に陥っている人が少なくありません。

欧米の栄養療法ドクターの中には血液中のビタミンCを検査することによってコルチゾールの生産能力と副腎の働きを間接的に分析するドクターもいるそうですね。

 

 

さて、この研究について、カイロプラクターのマフェトンは、非常に有意義なものでこれからの臨床においてもおおいに役に立つものだろうと言っていました。

それだけ副腎とビタミンCの関係は大事なわけです。

しかしマフェトンは、同時にあることについても危惧していました。それは、製薬会社やサプリメント会社がこの研究を商用のために使うようになると、それによって人工的なビタミンCがたくさん販売されるようになるのではないかということです。

 

ビタミンCを摂取する方法で一番良いのは、やはり口から食べ物を食べて摂取すること。

ビタミンCはいくら食べ物から摂取しても、通常は80micro mol/L(濃度の単位)を超すことはありません。しかし、もし不自然に(人工的なもの)摂取すると、血液中のプラズマ(原形質、乳漿)にある白血球や赤血球におけるビタミンC量が80micro mol/L以上になってしまいます(200くらい)。

ここまで増えても臨床的な価値はなく、治療効果も薄いようです。

 

 

ストレス社会に生きる私たちにとって、ビタミンCはまさに必須の栄養素であるとも言えます。またビタミンCには、抗酸化作用もあるので、なるべくこまめに摂ってあげたい栄養素でもあります。
もちろん一番良いのは自然の食べものから摂ること。
しかし、今の社会だとそれだけでは足りないのも事実。マフェトンが言うように、サプリメントを選ぶときもなるべく天然のものを選んであげるようにした方が良いですね^^。

 

ちなみにビタミンCの1日摂取量の目安は、200~300mgを5~6回に分けて。
ビタミンCは一度にたくさん摂ってもいらない分は流されてしまうのと、副腎の働きを考えると1日を通して万遍なく補給してあげるのが一番良いのです^^。

 

K.K.

 

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参考:

Adrenal Gland Stress and Vitamin C
Dr. Phil Maffetone