今日は、ウォールナッツいわゆる「くるみ」と心臓病に関する研究についてです。
2009年の発表。
以前からナッツ類、特にアーモンドやクルミに含まれている豊富なミネラルと質の良い脂肪酸には、炎症を抑える働きのほか、コレステロールやフリーラジカルなどの血管の働きにダメージを与える物質を中和したり抑える働きがあることが、世界中の研究者によって沢山報告されています。
その中でも特に「くるみ」は、脂質バランスが良く、有効な成分がたっぷり含まれています。
くるみには不飽和脂肪酸がたくさん含まれ、血液中の脂質を改善して、心臓病に対するリスクを減らしてくれます。
これは他のナッツにも言えることなのですが、違うところは、ほとんどのナッツが一価不飽和脂肪酸が多いのに対して、くるみは多価不飽和脂肪酸を多く含むというところ。多価不飽和脂肪酸(PUFA:polyunsaturated fatty acid)は、オメガ-3系脂肪酸であるEPA、DHA、α-リノレン酸が豊富に含まれる油です。多価不飽和脂肪酸にはコレステロールが含まれていないだけでなく、血液での有害な脂肪を減少させる働きがあるのです。またくるみには、コレステロールの吸収を抑える働きをもつβシトステロールも豊富に含まれています。
ビタミンについて言えば、ビタミンB6と葉酸が比較的多く含まれていることから、ストレスや酸化物質の過剰摂取からくる心臓病のリスクを押し上げてしまう、ホモシステインの改善にも有効です。さらにミネラルでは、カルシウムとマグネシウムのバランスが良いというからもうかなりオススメの食材なんです^^。
さて、この研究では、さまざまな「くるみ」に関する研究(13個の論文)を合わせて結論を導いています。
その中の一つでは、365人の被験者に「くるみ」を含んだ食生活をしてもらい、コレステロールや血中脂肪について検査しました。
全カロリーの10〜24%をくるみで摂るようにして、3~4週間生活してもらうと、HDL(善玉コレステロール)とトリグリセライド(脂肪)に関しては変化はありませんでしたが、普通の食生活に比べて、トータルコレステロールとLDL(悪玉コレステロール)が減少することがわかりました。その他の研究によるとこの「くるみ」は脂質を多く含むが質の良い脂質のため、太ることはなく、抗酸化作用もあるということ。
くるみが血中脂肪やコレステロールのバランスを改善し、心臓病に効果があるだろうということは、この研究でも明らかですね^^。
トライアルが少し短い期間なので、もうちょっと長い期間での研究が発表されると良いと思います!
K.K.
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