今日は腰痛のケースで比較的によくみられるものを紹介していきましょう。
この方(30代男性)は、体重増加(約40kg)により最近腰が痛くて辛いということで来院されました。寝る時に仰向けになると腰のところでパキッという音がしたり、ずっと立った姿勢で作業をしていると腰の中央部が重痛くなるようでした。また体重増加が関係しているのか、膝にも負担がくることがあるそうです。
体重増加は否応無しに腰や膝に負担をかける!?
まず姿勢や背骨のカーブをみていくと、お腹が出ている姿勢とそれに伴う腰部の反りが見られました。またこの状況で一番負担がかかるのは、反りが一番強い部分と腰の下部、骨盤部辺りです。
案の定、その辺りの関節は非常に固くなっていました。またその他、骨盤の左の関節や股関節の柔軟性が落ちたことにより、お尻の筋肉も堅くなり張っていました。また体幹に捻れがあり、左側の腹斜筋が弱いのが顕著でした。
体幹の捻れや腰の前後(腹筋群と背筋のバランス)は腰をみていく上で非常に重要です。この方も背筋に比べると腹筋群が衰えており、また体幹の捻れも腰にかかる負担を強くしているようでした。
膝の状態は悪くはなかったのですが、体重の増加が急に起こると膝にかかる負担もかなり大きくなるので、足周りの柔軟性は特に重要なのではないでしょうか。
治療では、まず堅くなってしまったお尻の筋肉をゆるめ、その後骨盤や腰の関節を動かす治療を行いました。また左の腹斜筋に対しては念入りに筋肉の堅い部分を取り除き、関わる背中の関節を治療していきます。その後股関節の動きにもストレッチを交えて動かすようにしていきました。
これらの治療で大分腰の筋肉がやわらかくなり負担がとれた感じがしました。
治療後には、ご本人も腰が軽く楽になった実感があったようで、治療を継続していくことにも納得されていました。またこういった場合、腹筋のトレーニングや股関節周りのストレッチはかなり効果的です。その方へも毎日の生活に是非こういったエクササイズを取り入れてほしいと伝えました。
今日のpoint
今回の腰痛、膝の痛みの原因は、「体重増加により、お腹が突き出た姿勢や重力による負担が腰や骨盤ひいては膝にかかったことと、腹斜筋の弱化による体幹の捻れがさらに腰の状態を悪化させていたこと」でした~。
こういった腰の前後のバランスや捻れは、腰に負担をかける要素になります。私は腰痛の方には必ずこういった姿勢バランスをチェックするようにしています。また体重増加は、どうしても腰や骨盤にかかる負担を強くし、身体を支える足、とくに股関節や膝にはいつも異常の重力がかかることを覚え改善していくには、カイロプラクティックで関節の動きをしっかりつけていくこと、そして日々の生活に運動を取り入れて体重を少しでも減らしてあげること、これをやっていくと大分変わってくると思います。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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