今日は、山登りをする時に膝が痛むと言って来院された方のケースです。

この方は、普段はまったく痛みはないそうですが、山に登って、その後下りの時に膝に激痛が走り、歩けないほどになるということでした(30代男性)。

 

 

 

下り坂で重要なのは、膝の裏側の筋肉!?

検査をしていくと、股関節を上げていくようなモモに関わる筋肉、全て力が入らず、その原因は下腹部の筋肉の過緊張により大腿神経(モモの筋肉を支配)を圧迫してしまっていることにあることがわかった。

またそれとは逆に膝の後面を支える、膝窩筋やハムストリングなどに筋力低下が見られ、膝の支えが全くなくなっていることがわかったのです。

 

このケースでは、前後の筋バランスが重要になっていたので、まず股関節全面、下腹部の筋肉に対しては、ストレッチをしながら筋肉を押圧し、ゆっくり緩めていくようにしました。そして、膝の裏の筋肉は、硬くなっている部分をしっかり取り除くようにし、膝の安定感を高めていきました。

治療後大分筋力が復活しました。
これで次回の山登りの結果が楽しみです^^。

 

 

 

今日のpoint

今回の膝の痛みの原因は、「山を登る際に右足重心で足を使うことが多く、右のモモを持ち上げるような筋肉を多用することで、筋肉の過緊張を作り出したこと。またそれによりモモの裏側に関わる筋肉の弱化が自然と起こり、下山時の膝の負担を強めてしまったこと」でした~。

このようなケースでは、膝の痛みが出る状況や負担などを考察することが重要になります。痛みを作り出す一番の原因となっている過程がわかるのが、改善の近道になりますね^^。

 

 

 

K.K.

 

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