今日は、背中の痛みで悩んでいた30代女性(デザイナー)を紹介します。
下腹部の奥の筋肉が背中の張りを作る
この方は、ここ4~5年くらい、右の背中が痛むということで来院されました。昔はどちらかというと鈍痛だったそうですが、今はたまにズキズキ痛むことがあるという。整体に行ったり、運動することで良くなったりもするようですが、最近またひどくなってきたということ。大抵猫背の姿勢を正すと背中が楽になる気がするとおっしゃっていました。
最近またひどくなってきたという背部痛なので、内臓からの関連痛も考慮しましたが、夜間痛はなさそうなので、全体的に筋肉骨格をチェックしていきました。大分姿勢が丸まっており、その丸まった頂点のあたりに背部痛があることが確認できました。次に筋肉の状態をチェックすると、腰から背中までの筋肉の緊張が強く、また身体の前側、股関節からお腹の奥の方までついている大腰筋という筋肉がかなり硬くなっていたのです。この筋肉の問題は腰や背中に張りをつくることが知られています。
また違った視点からみると、ストレスやそれによる腸の問題もみられ、これも大腰筋に負担をかける要素になるので、そこにも注目しました。
治療は、まず腰の前面、下腹部の大腰筋を緩めることから始めました。お腹の奥の方をやさしく押して緩めていきます。大腰筋が緩んでくると背部の筋肉の緊張も取れてくるのがわかりました。その後、腰椎と骨盤の関節の動きをつける治療を行いました。背中が丸くなる姿勢をしていたので、なるべく背骨が伸びるように動きをつけてあげました。これで大分背中から腰の筋肉の緊張がとれたので、最後はストレスがかかると働く副腎や副腎疲労によって起こる腸の問題に対して、リンパのポイント等を刺激する治療を行い終了です。
治療後は、背部痛がきれいになくなり、2回目の来院時にもまったく痛みはなかったとのこと。スムーズに痛みが取れてくれたようで安心しました。
今日のpoint
今回の背部痛の原因は、「背中を丸めていたことで、下腹部の筋肉が硬くなってしまったこと」でした〜。
今回のケースのように背部や腰部の筋肉の緊張を前面の筋肉が作りだしている場合もあります。私はさまざまな視点から患者さんを診ること、そして一番の原因を見つけ出すことを常に意識して治療にあたっています。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。
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