今日は五十肩についてのケースです。
C-magaでは初めてですね^^。
この方は、半年くらい前から、とくに原因もなく、左肩の痛みを覚え、3・4ヶ月前から肩の痛みがひどくなったそうです。肩を上に挙げるのが非常につらく、後ろに手を持っていくときも痛みを伴うそう。また夜の痛みもあり、整形外科に行ったら「五十肩」と診断され、注射3回と痛み止めをしましたが効果もなく、今回来院することになったとのことです。現在では左手や背中の筋肉も痛くなってきて、不眠にもなってしまったそうなんですね。(53歳男性)
五十肩の回復を早める
肩の動きを検査してみると、肩の外転(横から腕をあげていく)が肩と平行くらいまで(90度)しかありませんでした。また前方から腕をあげていくのは比較的良いのですが、肩を外側・内側に捻る動作に非常に痛みを感じていました。
この症状は年齢や性別なども考慮していくと五十肩だと思われます。五十肩は肩の関節部の関節包とよばれる部分(関節内部の衝撃吸収または円滑性のある組織)が縮こまり、固まってしまうものです。この状態になると肩を挙げるのはもちろんのこと、その部分を捻るような動作に非常に痛みが出ます。また最初の頃は夜の痛みがあることも特徴的です。
五十肩の原因はあまりよくわかっておりませんが、私の臨床経験では、以前肩を痛めた経験がある方に多いような気がします。五十肩自体は何もしなくても半年~2年くらいではほぼ治ると言われていますが、カイロプラクティックの治療である程度、改善を早められると思います。
治療は、まず関節の内部を広げるように肩と腕を牽引しました。牽引してすこし関節の間が広がってくると、捻る動作も少し動くようになるので徐々に牽引しながら動きもつけていきました。また肩に関わる筋肉、特に肩をあげるときに必要な肩や肩甲骨に付着する筋肉、また五十肩に関わるといわれる鎖骨の下の筋肉が硬くなっていたので、押圧し血流を高め、筋力を戻すような治療を行います。そして、それ以外にも肩の前面の筋肉が緊張することが多いので、前後の筋肉のバランスや肩捻転の筋肉のバランスなども調整していきました。場合によっては関節包に対して、超音波などの物理療法も使用します。
五十肩の治療に関しては、症状の度合いによっても違いますが時間がかかります。もちろん治療をしないよりは、改善は数倍早いので治療をオススメしますが、ご自身の日頃のケアも必要となってきます。五十肩に関しての運動方法は様々あり、痛みがあっても、ある程度頑張って動かすようにしていくことが改善へのコツだと思います(もちろん担当医にしっかり相談してください。)
この方は、真面目な方で、肩を動かす運動を地道にこなしていました。完全回復までは10回くらいの治療が必要となりましたが、4回くらいの治療でほぼ痛みはなくなり、その後は肩の可動域を改善させる治療を続けていくことで、いまでは肩もスムーズあがるようになりました。
今日のpoint
肩の痛みと動かせない原因は、「関節の内部が固まってしまう五十肩になってしまったこと」でした〜。
五十肩は、片方の肩が治ってから、後々になって逆の肩に同じような症状が出ることがあります。五十肩は治ってからも肩の運動やストレッチはある程度続けていた方が良いと思います。この方も一年後に右肩に再発して、左より症状は重くないですが、治療継続中です。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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