今日は、腸の問題で急な腰痛が起こったというケースを紹介します。

 

この方は、先日格闘技の大会後、右下腹部が痛くなり、その後脇腹と右腰にまで痛みが広がって現在右腰がギックリ腰のような感じになっているということで来院されました(50代男性)。

 

 

回盲弁の問題は、腰に関わる筋肉の筋力低下を起こす

検査をしていくと、右の腰部は筋肉が過緊張しており、やや熱感もあるようでした。また右の下腹部の筋肉が筋力低下を起こしており、股関節の動きも悪かったのですが、それには、回盲弁の問題が関わっていることがわかりました。また頭蓋骨など内分泌に関わる部分をチェックすると、胃酸に関わる部分や内分泌全体に影響を及ぼす頭蓋の機能低下などが検出されました。

一番の原因になっているのは、回盲弁の問題だったので、それに対するリンパや関節、内臓治療をまず行いました。そうすることで、大分下腹部の筋肉に力が入るようになってきたので、後は股関節の動きをつけ、痛みのない範囲で腰の関節についての治療を行いました。また内分泌に関わる頭蓋骨の調整は、回盲弁の問題にも関わります。最後に頭蓋骨の調整を行い治療が終了しました。

次の来院時には、大分腰痛軽減したようですが、まだ右下腹部の変な感じが取れないとのことだったので、継続して3回の治療を行いほぼ回復です。

 

 

今日のpoint

今回の急性腰痛の原因は、「回盲弁の問題により、下腹部の筋肉が筋力低下を起こしたり、関わる腰椎関節が固まってしまったこと」でした〜。

 

今回のケースは、一見格闘技で腰を痛めたように感じますが、特に格闘技上でケガをした覚えはなく、その背後に回盲弁症候群が隠れていたケースでした。回盲弁は腸にある弁で小腸と大腸の内容物の調節をしているものです。この弁の調子が悪いだけでも腰痛や肩こり、関節痛、めまい、耳鳴りにもつながるやっかいなものでもあります。

この方は、回盲弁の問題を繰り返していたので、食生活などを聞いてみたのですが、特に大きな問題はなく、若干ひっかかったのは肥満を解消するために医者に処方された漢方薬でした。その漢方薬はやや下剤のような効果もあるらしく、それが腸に刺激を与えていた可能性がありました。このような下剤を服用している場合、こういった腸の問題が起こることもあるのです。盲点ですよね。今回は、腰痛も様々な角度から診ていく必要性を感じたケースでした。

 

 

K.K.

 

 ——————————————————————————————————————–

カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。

カイロプラクティックケアを希望する方 CONTACT 

麻布十番のカイロプラクティック治療院 CHIROPRATICA

———————————————————————————————————————