今日は手のシビレのケース第3弾です。
思ってもみないことから手のシビレが起こってしまったのです。
シビレと力の入らない感覚は神経圧迫によって起こる
ここ3日くらい、両手の痺れがあるということで来院されたこの方は、30代女性のお母さん。
両手と言っても、特に左の痺れを感じることが多く、手の平全体に痺れがあり、力も入りずらい感じもあるそう。また朝起きた時が一番ジーンとする痺れがあり、原因はおそらく子供を抱っこしていることが多かったからだと自覚しているようです。
検査では、とくに血流の問題や頸部からの神経症状の徴候はみられなかったので、腕のまわりをチェックしました。そうすると、どちらの腕も前腕部(腕の内側)の筋肉の緊張が強く、手の平の筋力も落ちていたのです。また肘の関節の運動制限がみられ、それが前腕部の筋緊張をより強くしていました。
前腕部の筋肉が過緊張したり、肥大するとその下を通っている神経を圧迫することがあります(円回内筋症候群)。その神経は正中神経と言われ手の平や手に関連する筋肉に関わっています。治療は、まずしっかりと前腕部の筋肉をしっかりと緩めることから始めました。また肘の曲り具合、また運動制限を取り除くような治療を行います。
前腕部の筋緊張がとれてくると、手の平の痺れが軽減し、筋力も回復してきました。
なお、自宅では腕の筋肉を使った後には、必ずストレッチや温めることで、痺れが再発しないよう指導しました。
今日のpoint
手のシビレの原因は、「赤ちゃんを抱っこすることで腕の筋肉が過緊張を起こし、そこを通る神経を圧迫してしまったこと」でした~。
この症状は、通常腕をよく使うお仕事(たとえば大工さん)などでよくみられるような問題です。この方の場合は赤ちゃんを抱っこする時間が長いことで、腕の過緊張を作ったようですね。このように腕の筋肉の問題だけでも、ひどくなると手に力が入りずらくなることもあるのです。筋肉を過剰に使ったあとは、自分でも緩めたり温めたりするようにすることも大事ですね。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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