関節痛に対する栄養で注意することはないでしょうか。
関節で痛みが起こっている場合は、大抵、大なり小なり「炎症」が関わっています。これは膝だけでなく、ぎっくり腰や股関節痛、肩の痛みの場合でも同様です。
「炎症」に対する予防を考えた食事の摂り方があります。
関節炎を起こりにくくする食事
2010年9月にDynamic Chiropractic Vol.28の「Nutrition to Soothe the Joints」では、日々の食事が関節炎を促進させると述べています。私のカイロの友人がこの訳をしていたので、それをご紹介しましょう。
この記事では、日常的に多く加工食品やお菓子、砂糖、焼いた肉料理や高温での揚げ物、焼いたパン、チップス状の食品、クッキーそしてペーストリー(パン菓子)の全てが炎症に結びつき、それはグリケーション(糖化反応)を経て、酸化ダメージや変形につながると言っています。
ま た日常の食事メニューにオメガ6脂肪酸(大豆油、ベニバナオイル、サンフラワーオイル、コーン油)、トランス型脂肪酸(水素添加されたもしくは一部水素添 加された油:マーガリンなど)そして飽和脂肪酸(赤身肉、卵、乳製品)は、炎症とそのあとに続く変性(変形)と強く結び付くと油の摂り方にも指摘が及んで います。
そしてこのような食事はカロリーが高すぎる傾向にあり、血糖値の値を高くさせるとともに体重増加を招くこと、体重が多すぎることで腰、股関節、膝の関節にかかるストレスを過度に増加させると説いています。
まさに現代人の摂りがちな食事が、関節炎を作りやすいとも言えるのです。
そして、この逆をすれば健康的な関節にもなれるということでもあります。
こ の記事にも、毎日の食事に、加工されてないもの、低い温度での調理した(生に近い状態)食品、オメガ3脂肪酸を豊富に含む食事(チア(サルビア)やフラッ クス(亜麻仁)オイル、くるみ、脂肪を多く含む魚、牧草で育てた牛や豚の肉(穀物ではない)や抗酸化食品(果物、野菜、豆類、ハーブ、香辛料やお茶)を多 く含むことで炎症に対して予防することができると述べています。
まさに教科書通りとも言えるような健康的な食事です^^。
ただなかなかここまですぐにできる人はなかなかいないのではないでしょうか。
そして、関節の健康に対する栄養素として、前回のblogで述べたグルコサミンやコンドロイチンなどをあげ、それ以外にもゼラチン、MSM(自然の硫黄を食事に混ぜ合わせる)、ビタミンD、葉酸やビタミンB12は変性の改善のために役立ってくれるといっています。
そしてこの記事によると、単純に水の摂取量を増やすことだけでも背部痛改善の助けになるそうです。
その他、緑茶とベリー類は抗酸化力の強い植物性栄養素で、ビタミンDに関しては、健康的な関節にとても重要な栄養素、特に骨粗鬆症の危険性と関係があると述べられており、炎症には抗炎症作用のあるオメガ3脂肪酸、フィッシュオイルや亜麻仁オイルが有効と述べています。
このオメガ3の脂肪酸については、最近、健康的な油として話題ですが、大事な大事な油なので、後のblogで詳しくやっていきます。これらの健康的な食べ物は、前述の関節の炎症を引き起こす食物を減らしながら、摂るようにするとより健康増進につながると思います。
変形性膝関節症のテーマでずっと述べてきましたが、中年以降に関節炎になる人は数多くいます。これは老化現象や代謝能力の低下、またホルモンとの関係もありますが、一方では食べ物によって関節炎を助長してしまっているケースも多々あります。
お菓子などに含まれる植物油脂やショートニングなどの水素添加された人工的の油や、サラダ油に多くつかわれるリノール酸の摂り過ぎ、また加工食品や合成添加物の摂取など、現代の食生活には、逃れられないほどに悪いものに溢れています。
知らず知らずの間に、身体に炎症を起こしやすい状況を作っていたり、抗酸化に大切なビタミンやミネラルをどんどん消費していったりしているのです。
私たちも少し賢くなって、悪いものをなるべく摂取しないようにしていけたら良いですね!
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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