みなさん副腎という臓器は知っていますか?
あまり聞き慣れない臓器かもしれません。
今日はこの副腎についてのお話です。
クルミくらいの大きさの頑張り屋さん
副腎は、腎臓の上にあるクルミくらいの大きさの臓器で、重さはブドウの巨峰1個よりも少し軽い程度。形は調度ピラミッドのような形で腎臓の上にある臓器です。形はちいさくてもその働きは人間にとっては重要なそしてパワフルな働きをもった臓器です。
英語ではMighty Organと言われています。膵臓や肝臓がSilent Organと言われ、病気になるまであまり悲鳴をあげず、頑張り続けてしまう臓器と考えられていますが、それに対して副腎はMighty Organ。全能な臓器と呼ばれています。
俗に「ストレス調整臓器」とも言われるようにストレスに対する機能を持ちますが、それだけではなくホルモンの生産分泌、免疫、炎症、糖のコントロールに関わる働きのほか、炭水化物と脂質の代謝、たんぱく質と脂質のエネルギーへの変換、脂質の蓄積(特にわき腹と顔の頬)、胃酸のコントロールなどなど、副腎には多くの働きがあり、どれ1つをとっても人間の営みには欠かすことのできない働きばかりです。
また、副腎は加齢とともにその働きに変化がでてきます。思春期から青年期にはおもに生殖器で作られて来た性ホルモンは、中高年期になるとその多くが副腎でつくられるようになります。
副腎の働きを簡単に並べてみましょう。
1.糖のコントロール
2.たんぱく質、脂肪の分解
3.胃酸の分泌
4.抗炎症作用
5.電解質(ナトリウム/カリウム)のコントロール
6.体温のコントロール(下垂体と視床下部に働きかける)
7.血液の凝固
8.ストレスコントロール
9.血圧のコントロール
10.心拍数のコントロール
ざっとこれだけ見ただけでも、人間が生きていくために大事な機能の全てに関わっていると言っても良いような働きがあることがおわかりでしょう。
それだけ副腎は大事な臓器なのです。
そしてこの副腎にあまり負担をかけないことが健康にとって重要なことでもあります。
副腎疲労とは!?
では、副腎にとっての負担とはなんでしょう?
そう一番の大敵は、「ストレス」と言えます。
みなさんは「ストレス」と言って何を想像しますか?
精神的なものが一番に連想されるでしょうか?
実は精神的なストレス以外にも、身体にかかる肉体的なストレス、栄養のアンバランスによるストレス、血糖値ストレス、気候的ストレスなどなど、様々なストレスが身体にかかっています。ストレスというのは、目に見えない抽象的なもので、表になかなか現れてこないのですが、誰もが知らないうちに負担をかけていることが多いのです。
そしてこういったストレスが過剰になると、常に副腎に過剰な労働を強いることになり、いつかそれが破綻するときが訪れます。
また年齢的なものもあります。たとえば女性では閉経前(35歳〜45歳)になると女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンを作るのが副腎にシフトしてきます。これは男性においても同じことが言えます。
これも副腎にさらに負担をかける要素にもなるのですね。
他にも、たとえば、食物アレルギーや腸炎、口内炎、食道炎、カンジダなど、カラダに炎症がある状態が長く続くことも炎症をコントロールしている副腎に負担をかけます。
最初はこういった状況でも副腎がいつも以上に過剰に働くことで、正常な身体の状態を保とうとしていますが、その状態で年月を経ると気付かないうちに副腎に疲労がたまり、急にいままで元気だった人がパタンと倒れてしまう。そんなことが起きてしまうのです。
それがまさに「副腎疲労の状態」。
副腎疲労の症状とは・・・
朝起き出す気力がない
喜怒哀楽が激しくなった
食事をすることが疲れる
午前中に仕事に集中する気力がない
風邪などをひきやすくなった
風邪をひいても治りにくい
夕食を食べた後に気分がハイになる(低血糖)
傷がいつまでも治らない
日中でも頭の中に霞がかかったような状態
立ちくらみが頻繁に出る
原因不明の微熱が続く
PM3〜6時、猛烈な睡魔に襲われる
睡眠薬を飲まないと寝れない
朝食べたものが夜には思い出せない
・・・など。
みなさんどうでしょう?
これら全てが副腎の問題で起こるわけではないですが、ここにあげたものがいくつか当てはまる人は、副腎に負担がかかっているのではと疑ってみても良いのです。
こういった問題は不定愁訴とされ、病院では最初に副腎機能を検査するといったことは滅多にないでしょう。
多くの場合、血液検査をしても問題が見つからず、場合によっては心療内科に紹介されるケースも多いと思います。
みなさんの毎日の中での些細な不調が、副腎疲労の表れかもしれません。取り返しがつかないことにならないように、副腎について少し勉強してみると良いと思いと思いますよ〜^^。ここでもまたたくさん載せていきます。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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