今日は首と頭のボーっとする感じが気になって来院した男性(58歳)の紹介です。

 

デスクワークと目の悪さ

この方は、 慢性的に首肩こりを持っていて、4年程前からPCの仕事が多くなったことをきっかけに後頭部(頭の付け根辺り)の重だるさが取れなったとのことでした。特に首上部と後頭部からズーンと頭にかけてボーっとする感じがあるそうです。マッサージには行っていましたが、根本的な改善には至らず、現在まで特に症状も変わらないそう。本人曰く長時間のデスクワークと目の悪さが原因なのでは?ということでした。

 

長時間のデスクワークと目の悪さが原因になっているのは確かです。肩こりの患者さんには多いですが、デスクワーク時の姿勢は肩が前方に行き、頭も前に行くという典型的な猫背の姿勢になりやすいのです。この状態だと前方に突き出た頭の重さを支えるのに、首の前後の筋肉が頑張らなくてはならないので、毎日このような姿勢を強いられる方はほとんどと言っていいほど、筋肉が姿勢を維持するのに疲れて、肩こりになってしまいます。

検査をしてみると後頭部の筋肉が非常に硬くなっていました。またその筋肉を押すと頭のボーっとする感じも誘発され(後頭部の筋肉からの関連痛)、首の上部の関節(上部頚椎といいます)、特に頭蓋骨と頚椎1番との関節における動きが非常に悪くなっていました。

前述したデスクワークの姿勢をとっていると、頭が前方に行くので、その状態で前のパソコンを見ようとすると顎を突き出すようになります。この体勢では、後頭部の筋肉が非常に収縮しやすいのです。もちろん慢性的になると関節への負担も増え、動きが悪くなってしまいます。

これらの症状は、カイロプラクティックの治療で非常に効果が出やすい分野で、このケースでも上部頚椎の関節の動きをつける治療と後頭部の筋肉を緩めるための押圧やストレッチを行なったところ、初めの治療で大分改善が見られました。ですが、このような慢性的なデスクワークの姿勢を変えていくにはこれだけでは足りないので、肩が前方に出た状態で緊張してしまう胸の筋肉(大胸筋)のストレッチとその状態で弱くなってしまう背中の筋肉をトレーニングするようなエクササイズを指導させて頂きました。こういった慢性肩こりには日頃のケアも重要なのです。

現在では月1回のメンテナンス治療を行い、症状の予防につとめています。

 

 

今日のpoint

今回の首の痛みと頭のボーっとする感じの原因は、「長時間のデスクワークにより後頭部に負担がかかり、関節が固まり、筋肉の過緊張が起こってしまったこと」でした〜。

後頭部の辺りは目にも関わる部分です。
毎日定期的にストレッチしたり、温めたりするようなケアもしてあげましょう。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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