今日は、顎関節の問題についてのケースを紹介します。
この方(30代女性)は、小さい頃に口を開けた後に閉じなくなってしまったことがあり、それ以来、口を開ける時に左の顎関節の辺りに音がするということでした。音がするくらいで不便はなかったそうですが、1週間前くらいに急に左の顎関節が痛くなり、物を噛めなくなったそうです。痛みは一日でおさまりましたが、その後も顎周りのもやっとした違和感と首の張りが強く残っているということでした。また自分では気付いていないそうですが、歯ぎしりをしていると良く言われるそう。
頭蓋骨の傾きと筋肉のバランスが重要!
顎の辺りを触っていくと明らかに左のほおの筋肉と側頭部の筋肉(どちらも噛む筋肉)が過緊張を起こしているのがわかりました。次に口を開いてもらうとやや右にスライドしながら口を開けていたのです。
その後筋肉を細かくチェックしていくとやはり左の噛み締める筋肉や下顎を動かす筋肉がかなり緊張状態で、それと同時に頭蓋骨や上部頸椎の機能障害がありました。
治療ではまず、頭蓋骨と頭の縫合(骨と骨の縫い目)の動きをつけることを行いました。その後、後頭骨と上部頸椎の関節の傾きを調整し、筋バランスをとっていきます。筋肉は左の噛む筋肉が緊張し、逆に口を開けていく筋肉が硬くなっていたので、これに対してはしっかりとケアしました。また口の中から左の下顎に関する筋肉を押圧し、首を傾けながら一番痛みの少なくなるポジションで筋肉を緩めていきました。
治療後、口を開けてみるとほとんど音も鳴らなくなり、口が左右にスライドすることなくまっすぐ開けるようになりました。ご本人も左顎周りのもやっとしていた感じが全くなくなってスッキリしたと喜んでいました^^。
今日のpoint
今回の顎関節の痛みの原因は、「昔顎関節を痛めたことで、ずっと筋バランスの悪い状態が続いており、何かのキッカケで関節や筋肉の状態が悪化したから」でした〜。
顎関節の問題では、通常歯医者に行かれる方も多いと思いますが、こういった頭蓋骨や頸椎、筋肉のアンバランスによって起こる痛みは、カイロプラクティックが効果を発します。顎関節は繊細で難しい関節なので、しっかりと技術と経験のあるカイロプラクターのところに行くのをお勧めします。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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