今日は、よくある胸焼けが炭水化物の摂り過ぎによって起こっていたケースです。

この方は、4ヶ月前から胃の痛みがあり、胸のところのチクチクした痛みと胸焼けが続いているとのことで来院されました。お医者さんでは胃酸を中和するお薬をもらって飲んでいるそうですが、なかなか良くなっていない状態です。その他、子供の受験で大分ずっとストレスがかかった生活を送っていたことや、毎日、うどんや白いごはん、甘いものと炭水化物の多い食事が常だったことがあります。

ストレスには弱いようで、9年程前には、ストレスで動悸が起こったことがあり、3年前にはパートを始めた当初に呼吸が苦しくなったり、不安感が出たこともあるようですね。

 

 

 

ストレスと炭水化物の摂り過ぎはダブルパンチ!?

検査をしていくと、胃の部分はたしかに張っており、胃を上部へ押し上げ横隔膜の辺りを押すと痛みや苦しさが出ました。また左半身は全体的に筋力低下を起こしており、それらの問題は副腎へのストレスから起こっていることがわかりました。

もちろん、このような逆流性食道炎が起こる場合は、消化不良は起こしていますよね。
今回の消化不良の原因は、長期のストレスによる胃酸、胃液の減少と炭水化物の過剰摂取によるものでしょう。

 

治療は、食道裂孔部(食道が横隔膜を貫く部分)から胃の上部を引き下げるようにして呼吸をしてもらいます。その後咳をしてもらうことで胃を一挙に下へ引き下げました。この治療で大分胃の辺りの張りが取れました。
また副腎に対するアプローチもしっかりやっていきます。リンパのポイント、関わる背骨関節、内臓マニュピレーションなどなど。

 

その後、食事で出来る限り、野菜を先に食べること、白いご飯の食べる量、機会を減らしていくというアドバイスを行ないました。生活の中で早速食事を変えて頂き、改善に向かっています。

 

 

 

今日のpoint

今回の逆流性食道炎の原因は、「長期のストレスにより胃酸の分泌が減っているということと、炭水化物の摂り過ぎによって消化がうまくできなくなってしまったこと」でした~。

自分の許容量以上に炭水化物を摂り過ぎてしまうと、消化不良が起こることはよくあることです。またストレスも長期にかかると胃酸は減少していく傾向にあります。こういったときは胃での消化に時間がかかるので、より逆流しやすい状況をつくると言えるでしょう。消化不良が起こるときは、お腹にガスも溜まりやすく、ガスによるお腹膨らみで胃が上部に押し上げられやすいということもあります。

こういったことは、なかなか自分ではわからないことだと思いますし、お医者さんの胃酸を中和する薬や胃酸を止めてしまう薬が逆効果になることもありますので、気をつけなければなりません。
気になる方はご相談ください。

 

 

 

K.K.

 

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