重いものを持ち上げたり、中腰での作業、激しい運動をした後、長時間の座位の後など、ふとした弾みに起こるギックリ腰。怖いですよね。みなさんの中にも経験のある方がいるのではないでしょうか?くしゃみや顔を洗う時の中腰姿勢、物を拾うなどのなんでもない動作でも起こるというからとても厄介です。
一度やってしまうとあまりの痛さに襲われるため、ドイツでは「魔女の一撃」とも呼ばれています。
ギックリ腰の原因とは?
ギックリ腰、いわゆる急性腰痛の原因は、何かしら腰に関わる組織を損傷したことによることがほとんどです。要は腰をケガしてしまったということなんですね。
ギックリ腰の痛みの原因は、腰部の筋肉、靭帯、関節組織、椎間板の損傷により起こる炎症反応です。
例えば、重い荷物を持った時には、普段では考えられない重力が腰にかかります。そしてその負担に関節や筋肉が耐え切れなくなると、一番弱いところが損傷を起こし、その瞬間、激痛が走ります。この激痛、この「腰のケガ」こそが、ギックリ腰なのです。大抵の場合、損傷すると筋肉などは、防御反応で硬直するのでその後全く動かせなくなってしまうことが多いです。
ギックリ腰においても、身体の他の部分と同様にケガをした部分は熱を持ったり、腫れたりと炎症反応が起こります。炎症が起きている時は発痛物質も出ているので、痛みであまり動けません。非常につらいものです。しかし、この炎症反応は安静にしていれば3日間くらいでおさまり、痛みは取れてきますのでとにかくすぐに適切な対処をしてあげることが賢明でしょう。
基本的には、①アイスで冷やす!②ベルトなどで固定する!③安静にする!が一番。
「ギックリ腰」かも!?と思ったら、患部を触ってみてください。その時に熱があったら、冷やして安静にしましょう。熱があるのがわからなければ、アイスを当ててみて他の部分と比較して、気持ちよかったり、あまり冷たく感じなかったり、逆に冷たく感じ過ぎたりしたら、ギックリ腰の可能性あり!です。
ギックリ腰のアフターケア
さて、ここからがとても重要なギックリ腰の痛みが引いた後です。みなさん痛みが引いたから、その後なにもケアしていないってことはありませんか?実はこれからが本当の腰痛との闘いと言っても過言ではないのです。
「痛みが無い」=「腰痛が治った」という訳ではなく、身体には必ず腰痛は潜んでいると言えます。
ギックリ腰は偶然起こったものと思われがちですが、本当はそれまでに積もり積もった原因があるのです。普段から悪い姿勢や間違った身体の使い方をしていると、知らず知らずに腰には大きな負担がかかっています。よく腰に爆弾を抱えているというのは正にそういうことなのです。運動不足や睡眠不足や過度のストレスも身体には悪影響を与えます。特に日常的に身体をあまり動かしていない方が、長時間の同じ姿勢の後に急な動作を行なったときなどにギックリ腰を発症することが多いのです。このように、腰の筋肉や背骨の柔軟性が少ない方は要注意となります。
ギックリ腰による痛みが引いた後は、予防を兼ねた治療と日々のケアをしっかりと行い、腰痛のない身体を目指しましょう!
またそういったケアはカイロプラクティックの得意とするところでもあります。
カイロプラクティックでは?
1.炎症に対する処置をする
熱があればアイシングを行ないます。
2.筋肉のバランスを整えていく
特に腸腰筋(下腹部の筋肉)の問題や、背骨近くのインナーマッスルに問題がある場合が多いです。
3.できる範囲で骨盤・腰椎の関節を動かしていく
関節の柔軟性をつけることで筋肉への負担も減り、改善が早くなります。
4.テーピングで患部を固定、もしくは骨盤ベルトを処方
テーピングやベルトで固定することで、腰を支える助けになります。
ただし、急性期のみ。(その後はつけていると筋肉弱化や関節の柔軟性が落ちるので使用しない)
中心となるのはこの4つです。場合によっては股関節周りのストレッチをしていき、腰への負担を減らしていきます。急性期を過ぎ、炎症がおさまれば、通常の腰痛に対する治療を行なっていきます。痛みは早ければ、2・3回の治療でおさまってきます。なお、その後は再発防止のために後数回治療を行なうことをお勧めします。
ギックリ腰対処法
<とにかく安静>
とにかく腰に負担をかけない事、無理に動くと筋肉や関節、靭帯に負担をかけて悪化してしまいます。その為できるだけ横になり安静にしていきましょう。一般的に楽な姿勢は、仰向けになり、膝下にクッションを入れて膝を曲げたり、エビのように丸まり横になるのが良いと言われています。
しかし、残念なことに安静にしていたくても仕事などで、動かなくてはいけないのが現実です。その場合は、とにかく自分の楽な姿勢を見つけることです。
痛みから逃げるために変な姿勢になってしまうと思いますが、これは身体の防御反応です。これを逃避姿勢といって、痛みから逃げ患部の損傷を最小限に抑えようとしている姿勢なので、どんなに不恰好であろうと自分の楽な姿勢を探しましょう。
<アイシング>
ギックリ腰のときは組織の損傷がおこり炎症がおきています。そのため、炎症を抑える必要があります。炎症を抑える大前提としてとにかく冷やすことです。冷やすことにより、血管を収縮させ、血流を一時的に低下させ炎症を抑えます。また冷やすことにより、冷たい感覚信号が強くなり、脳への痛みの信号を鈍くします
冷やし方としては、患部に5分~10分、氷をあて痛みや感覚がなくなったあたりで一度はずしましょう。15分ほど休んで、また氷をあてるというのを繰り返し行います。もちろん、炎症が起こっている時は、温めるのは禁忌になります。入浴も避け、シャワー程度にしましょう。
アイシングをする時は、氷やアイスノンがオススメです。とにかく冷やすことが目的の為、湿布よりも強く冷やすことの出来る氷等がよいでしょう。
<骨盤ベルト>
ギックリ腰になってしまった時には欠かせないアイテムです。これを巻いて腰が楽に感じる患者さんは実に多いです。ギックリ腰のときは、筋肉のバランスが大きく崩れています。つまり、とても不安定な状態。そのため自分の筋力だけでは、姿勢を保つのがとても難しく筋肉に負担がかかります。
そこで「骨盤ベルト」を使い、腰を安定させサポートしてもらう必要があります。それにより、骨盤が安定したり、腹腔内圧が上昇し、腰への負担が減少します。
いかがでしたか?
ギックリ腰は対処がわかれば、早期回復や予防も可能な腰痛です。
ギックリ腰への知識をしっかり持って、対処していきましょう^^。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。
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