今日は、背中の痛みやカラダの不調を訴えて来院した方の紹介です。
この方は、ここ1〜2ヶ月くらい背中に筋肉がつるような痛みがあるとのことで来院されました。バイトをしているそうですが、立ち仕事で普通に立っている時が一番痛いそう。また昔から便秘がひどく、悪いときは1〜2週間くらい出ない時もあり、今日もすでに1週間出ていないとのこと。普段もカラダのだるさや疲労感が強く、仕事が夜中ということもあるが、寝付きも悪いそうです。また食後は急激に眠くなることが多く、常に甘いものが食べたくなる、そして最近7キロも太ってしまったということでした。
低血糖症になると様々なカラダの不調が・・・
姿勢を検査すると上体が右側に捻れていることがわかりました。また上体の捻れに関わる筋肉の一つである腹斜筋を検査すると筋力が弱く、関係してくる胸椎の関節も大分固かったのです。便秘がひどいということで、消化器系の筋肉の状態や内蔵機能のチェックを行ったところ、小腸の機能低下が見られ(病的な問題ではなく、機能の低下)他の消化器にも悪い影響を与えているようでした。またお腹の張りも強く、ところどころでガスが溜まっている様子があり、小腸と大腸の間にある筋肉で作られた弁の働きも悪くなっていました。
背中の痛みに関しては、胸椎の柔軟性が低下していたので、そこに対する治療を行い、上体の捻れに関わる腹筋群は小腸に関わる筋肉でもあるので、リンパのポイントの刺激や筋肉に対する治療を行いました。同じく小腸に対しても弁の治療および、小腸の張りやガスを少し緩和するように刺激を加えました。そしてお腹の調子やその他の不定愁訴に関しては、栄養のことを含め、食事のアドバイスをさせて頂きました。
今日のpoint
今回の背中の痛みや便秘、カラダのだるさの原因は、「栄養バランスが崩れたこと」でした〜。
この方と似たような症状を持った人は最近本当によくみられます。問診表にも胃腸の問題や不定愁訴を書かれる方が圧倒的に多いですね。その多くが現代の食生活に関わっていると言ってよいでしょう。
食後の眠さやだるさ、疲労感、甘いものへの要求は正に低血糖症状で、うまく血糖コントロールができていないことによります。炭水化物(特に精製されたもの)や糖類をよく食べる人は、身体に糖が入るとインスリンが過剰分泌されて、血糖値が急激に下がります。その急激に下がった状態(低血糖)になると異様なだるさや疲労感に襲われ、糖分への要求が高まります。またその影響は消化器系にも悪影響ですので、便秘や下痢、その他の症状にもつながります。精製された炭水化物や糖分を控えることで急激な血糖値の上下を抑え、野菜や食物繊維、ミネラルを適度にとって代謝を高めてあげることが、大きな改善につながります。また精製された炭水化物の摂り過ぎは、便の滞留をうながすので、慢性的な便秘にもつながりやすいです。また低血糖症では自律神経のバランスが崩れるので、便秘になりやすいとも言えるでしょう。なるべく主食を全粒粉のものや玄米に変えてあげることで、血糖値の上昇を緩やかにして、なおかつ腸内環境を変えてあげることが良いでしょう。
日本でも低炭水化物食を唱える人が徐々に多くなってきましたね。アメリカのカイロプラクティックドクターの中では、以前から精製された炭水化物や糖分の害は、かなりポピュラーな話でもあります。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。
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