今日は、まさにストレスによる胃の痛みで悩まれていた方の紹介です。この方(40代女性)は、ここ何ヶ月か突発的な仕事が多く、忙しい日々を送っており、特に最近は夜も遅くなり、ストレスか胃の痛みやいままでなかった背中の痛みを感じるようになったと言います。また食事について聞いてみると、ゲップが良く出るということ、胃酸が戻ってくるような感じがあり、夜遅いということもあるのか食欲もあまりないということでした。
精神的なストレスはやはり胃の痛みにつながる!?
姿勢をみていくとやや前屈みの姿勢。そして胃の辺りは張りがありました。お腹の触診や内臓機能に関わる筋力検査を行っていくと、副腎の機能低下や肝臓、そして感情や精神的なものに関わる頭蓋骨のバランスが崩れているのがわかりました。また胃と食道に関わる筋肉も筋力低下を起こしており、やや逆流性食道炎の兆候があるようでした。
治療では、まず副腎の機能をアップさせる治療を行い、栄養素のチェックを行うとマグネシウムとビタミンCが必要だったので、その場で補給してもらいました(マグネシウムは経皮から、ビタミンCは経口)。これらの治療で副腎機能は大分回復してきたので、次に肝臓や逆流性食道炎に関わる内臓治療を行います。肝臓に対しては痛みのないように押しながら咳をしてもらい、食道は首から胃の辺りまでをストレッチするように伸ばしていきました。
その後、精神的な部分に関わる頭蓋骨のバランスを調整し、全体的な背骨の治療をして終了です。
ご本人がおっしゃっていた背中の痛みの部分は、たしかに背骨や肋骨の動きがかなり悪くなっていましたが、治療後は本人もわかるくらいに軽くなったようです。
今日のpoint
今回の胃の痛みの原因は、「長期的なストレスにより副腎疲労が起こり、コルチゾールの過剰分泌から胃酸分泌が増加、そしてエネルギーを作るために胃壁のタンパク質が失われたこと」でした〜。
ストレスがかかると副腎という腎臓の上にあるクルミ状の小さな臓器がホルモンを出して、身体のバランスを守ろうとします。このホルモンは身体の中のタンパク質からエネルギーである糖を作る働きをしていきます。その際に胃の内部の胃壁は特に使われやすいタンパク質でもあるので長期的なストレスは、胃壁が弱ってしまうことにもつながります。
またこのホルモンが過剰に出ていると、初めは胃酸の分泌を増加するので、それによる胃の違和感が出る方も多いでしょう。ただ、長期の問題なると胃酸を抑えるような身体のシステムが働くので、今度は胃酸分泌が低下し、消化不良を起こしたりすることにつながっていきます。
どちらにしてもストレスは、みなさんが思うより、身体に悪影響を及ぼすということ、そしてそのストレスのかかり具合、期間、そして個々人によるストレス耐性によっても治療やサプリメントの処方は変わってきます。
興味がある方は、是非一度問い合わせくださいね。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
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