今日はテニスをやっていて肩が痛いという方の紹介です。
この方は、以前から寝違いになりやすく、テニスを1年前に始めてからここ最近、右肩が痛くなってきたとのことでした。サーブやスマッシュする時に肩に痛みが走り(たまに激痛)、それ以外でも仕事でパソコンやっている時にマウスを使うと肩が張りやすいそうです。また寝ている時、痛い右肩を下に寝ることは出来ません。(41歳男性)
過度な運動も筋肉には負担
テニスを週末にやっているのですが、多いときには5~6時間もやっていたそうで、肩を見てみると筋肉が使い過ぎで疲労状態にありました。初診時は二の腕の筋肉(上腕二頭筋)の腱が、肩使い過ぎで擦れて炎症を起こしていました(上腕二頭筋長頭炎)。
最初の治療は炎症を起こしている部分のアイシングや物理療法、テーピングを行いました。炎症が治まった2回目以降の治療では、サーブを打つトップの部分で肩に痛みが出るということだったので、まず肩をあげていく筋肉の検査を行って、弱い筋肉は筋繊維にある硬結(硬い部分)を取り除き、筋力が発揮できるよう治療を行い、前後の筋肉のバランスを取るようにしました。肩を痛めているときや、肩を使い過ぎているケースのほとんどが前側の筋肉が強く、背中、肩甲骨を内側によせていく筋肉が弱いことがほとんどです。
そして忘れてはいけないのが肩の回旋筋群。スポーツ選手で投球動作やテニスのスィング等の動作で必ず使うのが肩の回旋筋で、このケースでも外旋筋が弱く筋繊維も硬くなっており、逆に内旋させる筋肉(テニスのサーブではトップから下ろしてくるときに使う)が過緊張を起こしていました。この内旋筋の過緊張が肩全体のバランスも崩していたので、これに対しては筋繊維の膜に対しても強くストレッチさせるように治療し、この治療にかなりの効果があったようです。
2~3回の治療で痛みは取れたものの、パソコンでのマウス使用時の違和感やテニスを長時間やり続けると痛みが残っていたのですが、回旋筋をしっかりトリートメントすることで状態はかなり改善しました。
今日のpoint
テニスによる肩の痛みの原因は、「肩の筋肉の使い過ぎにより、筋疲労と炎症が起きてしまったこと」でした〜。
この方は、いまでは月1回のメンテナンスですむようになり、またテニスも2時間くらいに絞って行うことで疲労を蓄積しないようにしているそうです。
過度の運動もカラダに負担がかかるということを覚えておきましょう。
とくに学生時代の部活で過度な運動をすることは後にさまざまな問題を作るので、注意が必要です。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
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