今日は、ちょっと珍しい肘の痛みのお話です。

この方(50代女性)は、右肘の痛みと左手の痛みを訴えて来院されました。思い当たることと言えば、3ヶ月ほど前に階段で転んで左半身を打った事とその時に右手を無理についたことだそうです。
最初は右手が痛かったそうなのですが、その後肘の方が痛くなり、手首も曲げることが辛いそうです。また左手に関しては、右手をかばうように使っていたのが原因なのか、ここ2週間くらい痛みがあるということでした。
その他、家族が亡くなったり、更年期などでひどく疲れやすく、身体の不調がいっぺんに出て来た感じで困っているようでした。

 

 

手を痛めると肘や肩、首にまで連動する!?

検査をしていくと、右の腕はかなり張っており、肘も外反(肘から下が外に広がるように角度がついている)が強く、手首の関節部も固くなっていました。
おそらく無理に手をついた時に、手首と肘を捻るようにしてついてしまったのでしょう。肘と手首の関節が無理な位置で固定され、動きが悪くなっていたのです。

また左手に関しては使い過ぎで腕から親指までが張っていましたが、何よりも手首の関節が不安定になっているようでした。痛みが強かった時は炎症も起こっていたことも考えられます。
これには少なからず、ストレスや副腎への負担が関わっているでしょう。

 

治療は、まず肘の角度を直すように関節を動かす治療を行いました。また手首に関しても、手をついた時に捻った方向とは逆の方向へ動かしていくような意識で治療をしていきます。また固くなっている腕の筋肉、そして肘の裏側の筋肉が過緊張をしていたので、それに対してもアプローチしました。

左手側は、副腎の機能をアップさせるような治療と手首を支える筋肉の硬くなっているところを取り除き、不安定な関節へテーピングを施しました。

 

治療後は大分左右ともに痛みが軽減されたようです。
次の来院時には、右肘はおどろくほど痛みがなくなり、左手はまだ痛いようですが、これも安定してくれば回復すると思われる状態までに改善していました。。
良かったです^^。

 

 

今日のpoint

今回の肘と手首の痛みの原因は、「無理に手をついたことで手首と肘を痛めて、関節の機能障害をつくってしまったこと、またストレスや更年期による副腎に負担がかかり、靭帯がゆるみやすくなったことで手首の不安定な状況を作り出したこと」でした~。

カイロプラクティックにいらっしゃる方は、腰痛や肩こりなどの背骨、骨盤に関わる治療がメインだと思っている方が多いのですが、こうやって手や肘、また股関節、膝、足首などの四肢の問題も得意とする分野であるのは確かです。

他の医療とはまた違った見方ができ、その後の経過も良好なことが多いので、お困りの方は是非一度いらしてみてください。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
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アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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