今日は久々に手のシビレのケースを紹介します^^。

 

 

 

頚椎椎間板にもヘルニアが起こる!

この方は、1ヵ月前から原因は特になく、両手のシビレを感じるようになったといいます。今では左の首から肩まで引っ張られるような感じもあるそう。病院ではMRIを撮り、頚椎のヘルニアと診断され、頚椎5,6,7番で神経圧迫が起きていると説明されたということでした(50代男性)。

まず神経学的な検査を行いました。左手は手の甲側にピリピリするような知覚過敏の状態があり、右手は手掌側の親指~人差し指辺りに感覚のマヒしたような感じがありました。また筋力を検査してみると、それぞれ関連する頚神経レベルに筋力低下がみられたのです。姿勢は肩が丸まり、猫背の状態が強く、首の動きではあまりシビレに変化はみられませんでした。しかし首からの神経を引き伸ばすような検査ではシビレが強くなったので、頸部の神経根において圧迫されていることは明らかでした。

ヘルニアか狭窄症かの判断が難しいところですが、首を反らしてもシビレが増強しないことやMRI上でヘルニアが確認されること、ご本人の過去の仕事から想像してもヘルニアの可能性が高いと思います。

 

 

 

首での神経圧迫に対しては、関節の治療が有効!

頚部の神経根症状についてのカイロプラクティックのアプローチは、関節の動きを正常化すること。これにつきます。ヘルニアにおいても、狭窄症においても原因となっている部位の関節の動きは極端に悪く、大分負担がかかってきた状態が想像できます。また関節の動きが悪くなることはその周りの結合組織などの癒着を作り、それが神経圧迫を強くしてしまうといえます。

この方の場合も、あまりストレッチや筋肉に対する治療は控え、問題となっているレベルの関節に対してカイロプラクティック治療を行いました。その時注意したのはシビレが強くなるポジションや方向に治療しないこと。そのことに気をつけ、最適な治療を行いました。また猫背は非常に首に負担をかけます。背中の筋肉や背骨に関しても治療を施し、猫背がなるべく改善できるようなアプローチをしていきました。

 

 

今日のpoint

今回の手のしびれの原因は、「頚椎椎間板に出来たヘルニアが神経を圧迫したこと」でした〜。

頚椎ヘルニアは腰部に比べるとかなり珍しい症状です。それは頚椎が体重のかかる部分ではないから。大抵はスポーツでの外傷の場合が多いのですが、この方は長年スキューバーダイビングのコーチをやっていて、30年もの間、重いタンクを背負っていたのが原因の一因になっていたかもしれません。また両側というのも珍しいのですが、左右それぞれ問題となっている頚椎のレベルが違うのですが、大分頚椎下部に負担がかかっていたようですね。

神経根症状についての治療は少し長丁場になりますが、根気よく続けると改善できます。もしお困りの方はあきらめずに、カイロプラクティックに相談してみてくださいね。

 

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
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スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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