産後の症例は今回で6回目。産後に起こる様々な問題にもみなさん詳しくなってきたのではないでしょうか?
今回は、産後に骨盤のゆがみだけでなく、右手のシビレも起こったケースです。
3ヶ月前に出産し(3人目)、今回は腰痛がひどく、骨盤のゆがみを診てもらいたいということで来院されたこの方(30代女性)。赤ちゃんを抱っこしていて、右腕でいつも頭を支えているのが原因なのか、最近右手がしびれることが多いそうです。
赤ちゃんを抱っこすることで胸の筋肉が過緊張
右手の神経学的な検査を行ったところ、神経的には問題はなく、右の胸の筋肉を引き延ばした時に痺れが出たので、胸の筋肉の緊張がその直下を走る神経や血管を圧迫し、症状をつくりだしていることがわかりました。病院では胸郭出口症候群と診断される症例です。このmagazineでも何回か登場していますね。
おそらく赤ちゃんを抱っこすることで、肩を丸めて力を継続的に使うことが多いので、胸の筋肉が過度に緊張してしまったのでしょう。
また骨盤に関しても産後に多い恥骨部分での捻れや骨盤の傾きがありました。なお、出産によるストレス部分もチェックしたところ、副腎機能が低下している徴候がみられました。
右手の痺れに関しては、肩が前方に出るような姿勢が見られたので、肩の関節の治療と胸の筋肉を緩めるような筋操作およびストレッチを行いました。また胸のストレッチは自宅でも毎日するようにアドバイスしました。
なお、産後の骨盤に対する治療は、恥骨の捻れをとるようにブロックを用いた治療を行い、左右のお尻の筋肉のバランスをとるようにしました。
またストレスに関わる副腎に対しては、機能をあげるようにリンパのポイントを刺激し、関わる筋肉への治療を行いました。
今日のpoint
産後の手のしびれの原因は、「赤ちゃんを抱っこし続けることで、胸の筋肉が過緊張し、その下を通る神経を圧迫してしまったこと」でした~。
手や腕の痺れの原因は多種多様で、このように胸の筋肉の過緊張から痺れがでてくるケースもあります。この場合の対処は比較的簡単で、早い段階で回復してきます。姿勢も重要な要素なので、なるべく肩が丸まった姿勢をとらないようにした方が良いでしょう。日々の肩まわりの運動やストレッチも効果的です。
出産時は体力および精神的にもストレスがかかる方が多いので、私が産後の方を診るときは、ストレス部分のチェックは確実に行うようにしています。カイロプラクティックでは、ストレスに対してホルモンを産出する副腎の状態をチェックし、リンパのポイントや呼吸を使った刺激などで、副腎機能を回復させるような治療を行っています。
副腎がカラダでどのくらい重要な働きをしているかは、もうみなさんもご存じですよね!^^。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
を担っています。
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麻布十番のカイロプラクティック治療院 CHIROPRATICA
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