低血糖症case1.2

今日は、甘いものや糖質の摂り過ぎによって胸の苦しさが出ていたケースを紹介していきましょう。この方(50代女性)は、以前から副腎疲労の症状から当院に通院しており、大分症状は改善していたので、今ではほとんどメンテナンスで治療を受けている方でした。ちょうど2週間ぐらい前ぐらいから、湿気や暑さが強くなってきて身体のだるさが出てきたこと、そして時々胸が苦しくなる症状に襲われるということでした。胸の苦しさは、大抵空腹時で特に昼間で顕著に起こるそうです。

 

 

胸の苦しさは、膵臓機能低下と低血糖症状からきていた!?

 

まず姿勢をみていくと左肩が上がっている様子があり、左の背中の筋肉である広背筋という筋肉が弱くなっていることがわかりました。広背筋は膵臓の関連筋でもあり、もう少し検査を進めていくと膵臓に負担がかかっていること、また腸でガスが溜まっている様子と回盲弁(小腸と大腸の間の逆流を防ぐ弁)に問題が起こっていることがわかったのです。こういった状態で予想されるのは、糖質の過剰摂取による膵臓負担と消化不良です。空腹時に胸の苦しさが起こり、ご飯を食べると落ち着くというお話を加味すると低血糖症状が起こっている可能性が強いでしょう。

治療自体は、膵臓の機能をアップさせるようなリンパのポイントや膵臓の関連筋肉や背骨の関節の治療を行い、回盲弁に対してもしっかりと機能するように筋肉に対してアプローチしました。また胸骨(胸の中央の骨)上にも痛みがあったので、関連する首の関節を治療しました。治療後には胸骨上の痛みもなくなり、姿勢自体も肩の高さが平行になり、バランスが良くなりました。ご本人には、糖質が増えるような食生活の変化がなかったかどうか尋ねると、確かに最近甘いものなどに対して自分の中での制限が緩んでいたこと、そして朝起床時のだるさがあったことなどお話していました。なるべく甘いものは摂り過ぎないようにしてもらうことや、昼〜夜の食間が空きすぎる時には、甘くない間食を摂ること、夕食時に炭水化物の量が多くなりすぎないようにすること、朝食にはかならず野菜やタンパク質を摂取するようにアドバイスさせて頂きました。どれも血糖値を安定させていくにはとても大事なことです^^。

 

 

今日のpoint

今回の胸の苦しさの原因は、「季節の変わり目、気候の変化によって身体に負担がかかったことで糖質への欲求が増え、糖質の過剰摂取による血糖値のアンバランスとそれに伴う低血糖症状が起こったこと」でした。

身体に何かしらの外的な影響(ストレス)がかかった時、身体は手っ取り早いエネルギー源である糖質、いわゆる甘いものが欲しくなります。しかし糖質を摂り過ぎてしまうと、血糖値が急激に上昇することになり、それに伴う膵臓の過剰反応が起こります。膵臓からの強いインスリン反応が起こると血糖値は急激に低下し、通常の正常血糖値より下がった低血糖状態に陥ります。もちろんこの時には副腎という臓器が低血糖にならないように調節していますが、こういった血糖値の乱高下が頻繁に起こることで、副腎の疲労はもとより副腎による調整がうまく働かなくなり、低血糖になることが多くなります。低血糖時はイライラや精神不安、頭痛、動悸、胸痛、腹痛、筋肉のコリ、手のふるえなどが起こることは良く知られています。こういった症状については当院では専門的に治療と食事のアドバイスを行なっています。

お困りの方は是非一度ご相談くださいね^^。

 

K.K.

 

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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
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