今日は、ストレスによって足の痛みが起こったケースです。

 

30代男性の方ですが、半年前から、右の股関節の前面が痛み出し、歩いたり体重をかけたりすると鋭い痛みが走るとのこと。ある時は寝ていられない程の痛みが伴う時もあり、この半年、症状はなくなったり悪くなったりと時期によって違うといいます。ご本人は、仕事でカメラや重たいものを持ち歩くことも多く、今より20キロも太っていたことも原因なのではないかと思っているそうです。またそれ以外に同じ頃から膝の違和感をよく感じるようになったということでした。

半年前は仕事がピークに忙しく、イラストレーターとして仕事の締切に追われており、かなりストレスがかかっていたよう。また不眠の症状があり、現在でも薬を飲まないと寝られないといいます。

 

 

ストレスに関わる筋肉は足にある

検査をしていくと、右股関節を折り曲げていくような動作に運動制限がみられ、股関節に付着する下腹部の筋肉の筋力低下があり、それが痛みの原因であるように思われました。またその他の筋肉をチェックしていくと、ももの筋肉で膝の内側に付着する縫工筋と薄筋が弱くなっており、それらの筋肉にかかわる副腎(ストレスに関係する)の機能低下もみられたのです。また副腎とともにストレスや免疫で関わる脾臓や胸腺についても機能低下がみられました。

この症状は、半年前にストレスがピークになり、副腎に負担がかかったことが根底の原因にあると思われました。ストレスにより副腎疲労の状態が続き、関わる筋肉に筋力低下が起こったことで右足の支えが弱くなる、そのところ、重い荷物を持って歩く際に、股関節や下腹部の筋肉に、より負担をかけるような構造が出来上がってしまったのです。

まず副腎と脾臓、胸腺の機能アップの治療を行い、関わる筋肉に対しても必要であればリンパの刺激を行いました。また下腹部の筋肉に対する治療と股関節の動きをつけていくよう動かしました。

治療後は右足の全ての筋肉に筋力が戻り、痛みもなくなったようです。膝の違和感はこれらの筋肉の支えがなくなったことにより出ていたのでしょう。

 

 

今日のpoint

足の痛みの原因は、「ストレスによる副腎疲労で、副腎に関わる足の筋肉が筋力低下を起こし、足の支えが弱くなってしまったこと」でした〜。

症状の状態が安定せず、その時々によって出現したりしなかったりするような経過をたどっているものにはストレス性の問題がよく見られます。この方の場合は、その他にも不眠などの副腎疲労症状が出ていたので、原因がすぐにわかりやすかったとも言えます。

ストレスはみなさんが思っているよりも知らず知らずに身体に悪影響を与え、気づいたときには重篤なケースになっているということも少なくありません。日頃からのストレスコントロールには気をつけたいものです。

 

 

K.K.

 

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