今日は腰痛と膝の痛みを持っていた30代男性の紹介です。
腰痛と膝の痛みの原因はなんと・・・

 

 

副腎機能低下と関わる筋肉と骨盤の傾き

この方は、1年前から腰の調子があまり良くなく、疲れやすい、座っているとつらくなることが多いということでした。また2,3カ月左膝の内側が痛く、ここ2~3週間は比較的楽だそうですが、是非診てもらいたいということで来院されました。痛みは、テニスをした後かゴルフ後に始まったと記憶しているそう。

検査をしていくと、左骨盤の動きが悪く、後方に傾いている様子がありました。また左膝の痛みは内転筋(内側の筋肉)や縫工筋(腿にまたがる筋肉)などが付着する膝の内側部に顕著にみられたのです。その他、その縫工筋や腿の筋肉が筋力低下を起こしていました。

この骨盤の傾きと縫工筋に問題がある場合は、副腎機能が低下している場合が多くみられるので、念のため、副腎もチェックしていくとやはり機能低下がみられました。話を聞くとこの3カ月程仕事が忙しく、残業も多くてかなりのストレスがかかっていたそう。

 

腰痛はまさに骨盤の柔軟性が低下したことが原因となっていたので、まず骨盤の治療を行い、膝の痛みは縫工筋の問題で、筋肉付着部に痛みを発していたので、副腎機能の治療と筋線維に対するトリートメントを行いました。
治療後は、すぐに痛みは消失しました。ストレスがかかった時に膝の痛みや腰痛が出現するということはないか聞いてみると、確かにストレスの多いときに膝が痛かったということでした。

 

 

 

今日のpoint

今回の腰痛と膝の痛みの原因は、「ストレスによる副腎疲労で、関連する筋肉が弱化し、骨盤に傾きが起こったこと」でした〜。

このように、単純に腰痛や膝の痛みと言っても、原因がストレスや内臓機能低下によるものであることもあります。ストレスが継続的にかかると、副腎という臓器を疲弊させ、その関連痛は背部に出現したり、その関連筋肉である足の筋肉(縫工筋やふくらはぎ周りの筋)に問題を起こし、骨盤の傾きさえも作りだすことがあります。

大抵の人はストレスを軽視する傾向がありますが、ストレスは本当にあなどれません。ストレスによって様々な障害、病に発展することもあるので、注意が必要でしょう。

 

 

K.K.

 

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