甘いものや精製された炭水化物を摂ると、急激に血糖値が上がります。しかし血糖値の急上昇はカラダを危機的状況に陥れるので、血糖値を下げるために膵臓からインスリンが大量に動員されることになります。
ただ、このような食生活を毎日、何年も続けていると、いつか膵臓が疲弊してしまいます。
今日はそんな膵臓疲労による症状を紹介していきましょう。
膵臓疲労は消化器全体に影響を及ぼす
この方は40代男性の歯科医師の方で、下痢と腰痛で来院されました。ここ1週間くらい便の調子が悪く、お酒を飲むと必ず下痢をするということ、また身体もだるく、疲れがぬけないそうで、ここ2・3日腰痛があるようでした。
まず、消化器系の検査をしていくと、消化器系に関わる筋肉が全て筋力低下を起こしていました。またそれらの筋肉は膵臓のリンパのポイントを刺激すると、筋力が回復することがわかったのです。また腸腰筋(下腹部の筋肉)が左右ともに弱化しており、そのことで腰の前面の支えがなくなり、腰部に負担がかかっていることがわかりました。
消化器系の問題は、膵臓の機能低下で起こっていることがわかったので、膵臓の機能を上げる治療(リンパの刺激、血流の回復、関連する背骨の関節の治療)を行いました。
また両側の腸腰筋(下腹部の筋肉)弱化は、頭蓋骨の動きの悪さが関わっていることが多く、これを治療することで筋力は回復しました。その他、腰痛に関して、骨盤のバランスを整え、下部腰椎の関節を治療も行いました。
膵臓が機能低下すると・・・
膵臓が疲労状態になると、様々な弊害が出てきます。今回は膵臓からの消化酵素が出にくくなって消化障害が起こっていましたが、それ以外にも膵臓機能障害には、(頭痛、四肢の冷え、多汗、身体の左側全体の痛み、身体のだるさ、疲労、不安感、怒りっぽい、鬱症状、記憶力低下、甘いものが欲しくなる、心拍数増加、喘息、アレルギーの傾向、集中力の低下)などさまざまな問題が起こってきます。
そして膵臓の機能低下の原因としては、人工食品、カフェイン、チョコレート、喫煙、アルコール、精製した糖、長期にわたる高タンパク食、高脂肪食、炭水化物過剰があげられます。
今日のpoint
下痢と腰痛、だるさの原因は、「食生活による膵臓負担で、膵臓酵素が不足し、消化不良を起こしたことと、また内分泌系の機能低下と血糖値の不安定により、全身バランスの乱れや身体のだるさが出現したこと」でした〜。
現代の社会には人工食品が溢れており、精製した食べ物もたくさんあるので、こういった症状は私の患者さんの中にも多く、現代病とも言えるのではないでしょうか。様々な不定愁訴の裏側にこの障害が隠れている場合もあります。
みなさんも思い当たるところはありませんか?いつでもご相談くださいね。
K.K.
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カイロプラクティックは、薬は使わず手だけで身体の治療をするアメリカ生まれのヘル
スケアです。
みなさんに知られているような筋肉骨格系の治療はもちろん、カイロの中の一つの学問
アプライドキネシオロジーでは、自律神経や内臓、ホルモン、神経、栄養のアンバラン
スをチェックし、それに対する治療を行うことができます。
アメリカではまさしくプライマリーケアとして認められ、準医師として統合医療の一翼
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